ずいぶん前の 雪のころ
森に踏み跡辿っていたら
洞のある木に至りました
いつ行っても 誰もいません
なのに踏み跡は この木を巡ります
いつか を信じた師走の或る日
昨日までの荒れた積雪たどたどしく歩き続け
洞にいつものご挨拶
ーイソサンケカムイ(獲物を出す神)―
風吹き 氷雪舞うなか
神は洞に宿っておりました
ここが洞ヶ峠とすれば
12月に持ってきたのはさすが
1年以上前に
大河ドラマ筒井順慶を意識したことになります
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